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SDGs ライフプラン 2022年04月22日

命は巡る。カブト虫に魅せられて。

カブト虫を飼育して何年になるだろう。

子供のころ(山口県の田舎町)は、早起きして裏山にカブト虫やクワガタをとりにいっていた。雑木林の藪をかきわけて、すずめ蜂やヘビなどを避け、赤く色づいたハゼの木に触れると皮膚がかぶれるので用心しながら取りに行った思い出。木の高いところに目当てのくわがたを見つけるけど高すぎてどうしようもなく悔しい思いをした。でも、いつもの木に発見した時の感動は忘れられない。裏山はまるで宝箱だったな。

東京に住んでからはカブト虫とは無縁の世界だった。東京に住んで10年、家内の両親と2世帯住宅を建てて同居することになった。場所は多摩丘陵の外れ。その頃は夜勤もあり勤務も不規則で土日は仕事で休めない生活だったので家族のことを考えて安心だったので同居することにした。町田街道の近くだが、少し離れると平成狸合戦ポンポコの舞台のようなところだった。今でこそ便利だが、引っ越した当初は京王線も多摩センター止まり。多摩ニュータウン通りも開通していなく、多摩センターから実家までの道は細くて街灯もない山道のような感じだった。引っ越してから近くに小山内裏公園ができた。多摩丘陵の尾根沿いの整備された公園。その近くでかぶと虫の幼虫を発見した。腐葉土のように土はやわらかでふかふか。

我が家で世話をしてもう10年になるだろうか、毎年毎年命の繰り返しのドラマがある。夏の盛りに卵を産んで、はやいものは9月には幼虫になる。幼虫は冬の間は冬眠し、桜の花が咲くころに目覚めて動き出す。腐葉土をたっぷりと食べて6月にはさなぎになる。さなぎになる時は、それぞれが空洞をつくり孵化の準備をするのである。この時期に掘り返したり、さわると奇形になったり成虫にはならないので注意が必要だ。7月の梅雨明けのころになると土の中から成虫になって姿を現してくれる。感動の一瞬だ。そして、ここぞとばかり生を謳歌し、子孫を残す。9月にはその命は果ててしまう。その命の営みに何回寄り添っただろう。8月には近所の子供たちにオスメスのつがいをあげる。命のつながりと大切さを感じてもらうことができたらいいなと思っている。童心にかえりつつ、山口の田舎を思い出す瞬間。土を入れ替えたり、水をあげたり、世話をするのは面倒なこともあるけれど、生命の誕生や成長を感じられるのには毎回ワクワクする。

 

命の不思議。ほんの2~3ミリの卵から5ミリほどの幼虫に生ま変わる。そして10センチにまで成長していく。このかぶと虫が育つには落ち葉が腐葉土となって、やわらかい土が必要である。小山内裏公園は散歩できる公園と人が立ち入ることのできないサンクチュアリと分けられている。自然の環境が大切である。やわらかな土がないと生きていけない。豊かな自然を残しつつ、持続可能な成長目標を考えなければ。ひとり一人ができることをやっていくことが大事だな。昔の里山のように自然と人と共存できる相互のかかわりが求められている。

ミドルシニアとしてできること、教えられることはたくさんありそうだ。