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ハラスメント 人材育成 2022年03月12日

金魚ばかりを考えて、水を軽視したらあかん

表題は松下幸之助翁の一言である。大切な方から松下幸之助さんの一言が書いてあるヒメクリカレンダーを頂いた。その27に書いてある言葉である。気になって27のままなのである。人を育てるとき、人を教え、導く工夫をすることは大事。同時に、その人を取り巻く環境の改善もすべきだ。金魚だけ世話をするのではなく、金魚が泳ぐ水を見直すことも必要。人材育成は、周囲の雰囲気の改革も大事ということである。

私は、もう15年になるだろうか、金魚を飼っている。最初は、黒オランダ獅子頭を1匹買い始めた。今は、2匹の金魚がいる。1匹目は黄金色のオランダ獅子頭、2匹目は和金である。トップ画は2匹ともオレンジ(片方はやや黒が残っている)だが、1匹の半年前は御覧の通り黄金色なのである。金魚は水質の変化によって色が変わることがある。もちろん、水質が悪いと生きていくことができない。定期的に水替えをしながら温度管理をして快適な環境にするのであるが、この水替えによる水質の状態も金魚の生育にとっては大事である。15年の経験の中で金魚の色が変わったというのは2回ほど経験している。

人を育てる環境、いいかえれば組織風土である。人を育てるうえでの要諦を松下幸之助翁は言っている。私も人とかかわる仕事や人を教える仕事を長年やってきて、なるほどなあと納得できる。でも、最初は金魚ばかりに目を向けていたのかもしれない。永年サービス業界に携わり、ホスピタリティを浸透させたいと思い取り組んできた。個人では思いやりのあるホスピタリティを表現できる人もいるが、状況によってはクレームにつながったり人間関係の軋轢をうんでいうことも多かった。要は、組織の中での人間関係の環境や根本的な風土を改善していく必要がある。組織風土改革は短期間ではできない。以前の会社では上意下達的な組織風土があった。上司の命令は絶対だった。チェーン理論に基づき、統制をとりながら役割が明確な右肩上がりの時代だから。しかし、時代は変わる。時代に応じてリーダーシップも組織も変革が必要だから。組織変革のために幹部からトランスフォーメーショナルリーダー育成やビジネスコーチングの考え方を学び取り入れた。

4月1日からパワーハラスメント防止のための相談体制の整備等の雇用管理上必要な措置が中小事業者にも義務付けられる。平成28年度の厚生労働省のパワーハラスメントの実態調査では過去3年間にパワハラを受けたことがあると回答した人は32.5%にのぼる。うち、40.9%の人はパワハラを受けた後は何もしなかったと回答している。けっかとして心身の健康を害したり、職場環境の悪化、モラールの低下や生産性の低下につながるという報告がなされている。職場全体の問題として捉え、経営幹部からの取組こそが大切なのではないだろうか。研修の実施、窓口の設置、寄せられた案件の調査、懲罰の実施等しくみはつくられているところは多いと思う。本質的な水質改善(=組織風土改革)も並行して行わなければ表面的な対応で終わり、個人の対応がおろそかになってしまう可能性は否定できないと思う。個人をリスペクトし個人がいきいき輝ける組織がこの混とんとしたあいまいで複雑な時代をのりきれるのかもしれない。

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